企業の非化石証書導入事例4選|メリットや種類などをわかりやすく解説

2022.12.23
カーボンニュートラル再エネ調達非化石証書
非化石証書導入事例

環境に配慮した電力の環境的な価値を表したものとして、非化石証書があります。
本記事では企業の非化石証書導入事例や特徴、メリット、デメリットについてご紹介していきます。

あわせて非化石証書の種類や購入方法なども解説していきますので、
再エネ導入やCO2排出量削減、カーボンオフセット、カーボンニュートラル導入などに取り組んでいる企業のご担当者様はぜひ参考にしてください。

\ お役立ち資料 /
非化石証書購入代行サービスについて

非化石証書とは

非化石証書とは、非化石電源(太陽光、風力、水力などの再生可能エネルギー)が持つ、
「CO2(二酸化炭素)を排出しない」という環境価値を電気から取り出し、証書化したものです。

化石電源は天然ガスや石油など、化石燃料を使った発電方法で、発電時にCO2(二酸化炭素)を排出します。
一方、非化石電源の場合はCO2(二酸化炭素)を排出しません。

 非化石証書が生まれた背景

京都議定書やパリ宣言など、世界各国が共同して地球温暖化の原因となる温室効果ガスの排出量削減に向けて取り組みを行っています。
その結果、多くの企業に対してもCO2排出量を減らす取り組みが求められるようになりました。
日本も、この枠組みの中に参加しているので、国としても企業としても地球環境の保護に取り組む必要があるのです。
そして考えられたのが、CO2排出量を抑制するためクリーンエネルギーの導入を推進する「非化石証書」制度です。

 環境価値とは?

天然ガス、石油などの化石燃料を使った発電方法である化石電源の場合、与えられる価値は物理的な電気としての価値のみです。

一方で、再生可能エネルギーによって発電された非化石電源の場合、物理的な電気としての価値だけでなく、温室効果ガスを排出しないという環境面への価値があります。※下記の図をご参照ください。
再エネによって発電された電気から、環境価値のみを証書化したものが非化石証書です。

化石電源と非化石電源の相違図

 非化石証書の種類と違い    

非化石証書には3つの種類があります。
それぞれの違いついて、ご紹介していきます。

①FIT非化石証書(再エネ指定)

FIT制度(固定価格買取制度)を通じて買い取られたFIT電気に対して、非化石価値を示したもの。
FIT制度とは、再生可能エネルギー発電による電気を、電力会社が一定の価格と一定の期間で買取ることを国が約束しています。
対象となる発電方法:太陽光、風力、小水力、バイオマス、地熱など

②非FIT非化石証書(再エネ指定)

FIT制度で指定されていない再生可能エネルギーに対し、非化石価値を示したもの。
対象となる発電方法:大型水力、卒FIT等

③非FIT非化石証書(再エネ指定なし)

FIT制度や再生可能エネルギー以外の発電方法に対し、非化石価値を示したもの。
対象となる発電方法:原子力等 

非化石証書の3つの種類

引用:非化石価値取引市場について(資源エネルギー庁)

非化石証書購入で得られるメリット

再生可能エネルギーの推進が行われていますが、化石燃料による発電をゼロにすることは難しい現状があります。
しかし、電気小売事業者や非化石証書購入代行会社などから、非化石証書を購入することにより、
その分の電力はCO₂排出量はゼロとみなすことができます。そして、環境問題への取り組みを行っている企業としてアピールすることができるのです。
さらに、非化石証書の取引が将来に渡って活性化することにより、そこで発生した売上が再エネ賦課金の原資となるため、電気代の負担が軽減されるでしょう。

【非化石証書購入で得られるメリット】

  • 非化石証書の購入分は「CO₂排出量がゼロ」とみなすことができる
  • 実質再エネを主張することができ、RE100等への報告が可能
  • CO2排出量削減により温対法等への報告が可能
  • 非化石証書の取引が活性化することで、「再エネ賦課金」の負担軽減が期待される


企業の非化石証書導入事例

非化石証書を活用している企業の事例について、ご紹介していきます。

LUSHJAPAN

LISHJAPANは、英国発ナチュラルコスメブランドLUSHの日本法人です。

脱炭素化へ対する取り組みにも力を入れており、2022年度に自社で使用する電力を100%再生可能エネルギーに切り替えました。
一部工場や店舗などは再生可能エネルギーを発電する発電所から電力供給を受けており、残りは非化石証書を活用することにより、実質100%再生可能エネルギーに切り替えることを実現しました。

株式会社ポーラ

化粧品業界大手のポーラも、炭素化へ向けた取り組みを行っています。
国内にある34事業所の電力に関して、2022年12月から脱炭素化したことを発表しました。
再生可能エネルギー由来の電力を使用したり、非化石証書を活用したりすることで、脱炭素化を実現しています。
すでに41都道府県にある全50事業所のうち、約70%の脱炭素化を達成しており、2029年を目標に全ての事業所での脱炭素化を目指します。

積水化学工業株式会社

積水化学工業株式会社 住宅カンパニーは、2022年11月に快適、安心の暮らしを実現する独自の自動販売機を、当社が展開する大規模分譲地に導入しました。
この自動販売機は、非化石証書の活用により、使用電力による二酸化炭素排出量を実質ゼロとしたものです。
環境問題などの社会問題解決に向けた活動を行うことを、事業の成長力として位置づけており、積極的な取り組みを行っています。

花王株式会社

大手消費財メーカーである花王は、2016年から始まった電力の小売自由化に合わせ、二酸化炭素排出量が少ない電力への切り替えに着手しました。
大量に電力を使う工場では、市場流通量の多い非化石証書が有効な手段だと判断し、愛媛工場を非化石証書を活用した電力に切り替えました。同工場では太陽光発電設備も導入し、電力の再エネ化を推進しています。

まとめ

非化石証書に関して、特徴やメリットをはじめ、企業の導入事例や種類別の購入方法などについてご紹介していきました。

非化石証書を活用することで、二酸化炭素の排出量実質ゼロを実現する可能性が広がり、企業としての価値も高めることができます。
脱炭素化に向けて取り組んでいる企業のご担当者様は、ぜひこの機会に導入の検討を進めてみてはいかがでしょうか。

ホールエナジーでは、業界屈指のネットワークと知見であらゆるお客様の公正・公平なパートナーとして、非化石証書購入代行コーポレートPPA導入をサポートいたします。
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参考資料

非化石証書とは?仕組みやメリットをわかりやすく解説 エバーグリーン・マーケティング株式会社
CO2だけじゃない?温室効果ガスの種類や削減のための対策とは アスエネメディア
非化石証書 サミットエナジー株式会社
「非化石証書」を利用して、自社のCO2削減に役立てる先進企業 資源エネルギー庁
非化石証書をわかりやすく解説!企業が取り入れるべき理由と方法 グリラボ